閉塞型睡眠時無呼吸症候群が上気道の閉塞(のどが狭い)によって起こるのに対し、「中枢型睡眠時無呼吸症候群」では上気道の閉塞は伴わず、呼吸中枢(呼吸を調節している脳の中にある司令塔)の機能異常により無呼吸が生じます。心不全では周期的に無呼吸と過呼吸を繰り返すことがあり、チェーンストークス呼吸と呼ばれています。
主な症状は、「不眠」「中途覚醒(夜中に目が覚める)」です。心不全や脳梗塞に合併することが多く、心不全患者の約40%に中枢型睡眠時無呼吸症候群が合併すると概算されています。
治療として在宅酸素療法(HOT:home oxygen therapy)があります。2004年より慢性心不全患者の中でNYHA(New York Heart Association)の心機能分類V度以上を満たし、終夜睡眠ポリグラフ検査によりチェーンストークス呼吸、無呼吸低呼吸指数20以上が確認された場合に保険適応となりました。睡眠中に鼻から少量の酸素を吸入することで、睡眠の質、呼吸状態、低酸素血症が改善します。また、生活の質の向上を期待することができます。「心不全が夜中に悪化し病院に何度も入院する」「眠れない」「夜中に目が覚める」などで悩んでいる心不全の方は、「中枢型睡眠時無呼吸症候群」の可能性がありますので、是非ご相談ください。 |