2024年07月11日
こんにちは、楠木です。
本日は、漢方関連の講演会や学会活動について報告いたします。
ここ2年ほどは、「脳病態から理解するメンタル漢方」というタイトルで講演を重ねていました。
当然、漢方薬にも薬理作用がありますが、それが伝統的な漢方理論を裏付けるようになってきました。
メンタル漢方としては、ストレスに応答する脳の部位として青斑核(上行賦活系の一部)を理解し、それが脳と体にどのような影響を与えるのかを理解した上で漢方薬を用いると治療効果が得られやすいと考えています。
その病態メカニズムとストレス反応向け漢方薬の関係をなるべく整理して講演をしていました。
大きな活動報告としては、今年の5月31日から6月2日に開催された第74回日本東洋医学会学術総会において、学会から依頼されて2件講師をしています。
ひとつは、ビギナーズセミナーでメンタル漢方についてを講演し、もう一つは、腹診実習セミナーで腹診実習の講師をしました。
また、昨年の東洋医学会学術総会では、コロナ後遺症について一般演題を出しています。
医師向けの講演は主に株式会社ツムラからの依頼で随時行っていましたので、これはまた別にアップしようと思います。
現代社会のストレス性病態に対して漢方治療は非常に有益な手段です。
西洋医学よりむしろ理論や薬理作用がフィットする面があります。
ストレスによる影響で心身不調を自覚しているならば、試す価値があると思いますよ。