2024年09月21日

9月7日 成人発達障害支援学会でランチョンセミナー講師をしました

こんにちは、楠木です。


今月7日に成人発達障害支援学会のランチョンセミナーで講師をしてきました。

学会のテーマが「病態理解に基づく成人発達障害の治療と支援」とありまして、大会長の安田先生のご尽力でそうそうたる著名な演者の先生方が講演をされていました。

そんな中、大会長の安田先生が座長をしてくださってランチョンセミナーでお話させていただきました。

私の講演内容は成人期ADHDの病態と治療論についてです。
幸い好評をいただいてその後会場を見て回っていたときにもご聴講いただいた先生方から声をかけていただきました。

また、学会のテーマに沿った素晴らしい講演や発表に触発されました。

成人期発達障害支援の輪を広げていきたいと思います。






2024年09月20日

8月の講演会について

こんにちは、楠木です。


ふと気づいたら9月も中旬でした。

8月は毎年講演が少ない月です。
対象となるドクター皆さんも夏休みを交代でとる時期だからです。

それでも数件ありまして、主に漢方のセミナーと双極症に関するものでした。

漢方のセミナーは師匠の千福先生が講演と漢方の腹診指導を行うもので、兄弟子にあたる福原先生と私は腹診の講師として登壇しました。

千福先生のご講演は毎回進化していまして大変勉強と刺激になります。


双極症関連の講演は台風のため1件延期になっていささか残念でしたが、これは仕方ないですね。
少し先になったので千福先生に倣って内容を深めようと思います。

それでは、8月の講演会についてでした。



2024年08月24日

7月の講演会活動

こんにちは、楠木です。


今回は、7月の講演会活動を簡単に振り返ろうと思います。

7月は毎年講演依頼が多く重なる月で、今年は12件ほど講演しました。
内容は、うつ病、双極症、ADHD、発達障害、漢方など多岐に渡ります。

対象となるのは主に精神科医ですが、会によってはコメディカルの方々も含みます。

地域も幅広かったですね。
南は沖縄から北は青森までありました。

各地域を代表する先生方と接する機会でしたので勉強になりました。

やはり、人に伝えるというのは最もよい勉強方法ですし、関わった先生方から刺激を受けてさらに研鑽ことで自分の技量が磨かれるように思います。

今後も、講演会活動を通して得た知識や技術・モチベーションを患者さんに還元していきたいと思います。


2024年08月23日

双極症の論文について

こんにちは、楠木です。


本日は、少し前に双極症のエビリファイ持続性注射剤(ALAI)資材監修の記事で触れた、当院の研究データについてお伝えします。

これは、2023年11月の最新精神医学という医学雑誌で発表した論文で、クリニックではあまり導入が進んでいない双極症に対するALAIの臨床データを解析したものです。

本調査では、ALAI導入前後1年間の再発回数や病相期間を比較しています(N=11)。

結果としては、躁病エピソードの平均再発回数と期間は有意に減少し、うつ病エピソードも平均再発回数や平均病相期間が低下傾向を示しました。そして正常気分でいられる期間が長くなっています。

また気分安定薬の使用を減らせる可能性も示されています。

簡単にまとめると、ALAI導入後は躁・うつどちらも含めて経過が安定して内服薬を減らせる傾向がわかりました。


双極症は治療が難しい疾患であるため少しでも治療成功率を高めるためにデータの蓄積が必要な分野です。

現在も追加データを加えた論文を執筆中です。今後の双極症治療に何らか貢献できればと思います。


2024年07月12日

成人期ADHD関連の講演会について

成人期ADHD関連の講演会について こんにちは、楠木です。

今回は、ADHD関連の講演会状況についてお伝えいたします。


こちらも多く講演依頼をいただいでおり、全国各地に向けて講演させていただいていました。

特に2023年9月に武田薬品の企画で坂本薫先生と対談させていただいた内容を、Rethink ADHDという資材にまとめたものがあり、その反響が大きかったと思います。

坂本薫先生は精神科医を代表するレジェンドのお一人で、まさか直接お話させていただける機会が私の人生にあるとは思ってもみませんでした。

地道に成人期ADHD治療に向き合って研鑽を重ねてきてよかったです。

さらに、今年の3月には坂本薫先生と昭和大学の岩名明先生と一緒に全国規模の講演会に登壇する機会までありました。

これも過分な機会すぎて現実感がありませんでした。



これらは当然、今まで一緒に治療に向き合ってくれた患者さんあってのことです。
今後も知識をアップデートして研鑽していきたいと思います。


成人期ADHD治療に興味をお持ちの方はお問い合わせください。

診断も治療も簡単ではありませんが、治療を継続している方は何らか成果を得ていますよ。


2024年07月11日

漢方の講演会・学会について

こんにちは、楠木です。


本日は、漢方関連の講演会や学会活動について報告いたします。

ここ2年ほどは、「脳病態から理解するメンタル漢方」というタイトルで講演を重ねていました。
当然、漢方薬にも薬理作用がありますが、それが伝統的な漢方理論を裏付けるようになってきました。

メンタル漢方としては、ストレスに応答する脳の部位として青斑核(上行賦活系の一部)を理解し、それが脳と体にどのような影響を与えるのかを理解した上で漢方薬を用いると治療効果が得られやすいと考えています。

その病態メカニズムとストレス反応向け漢方薬の関係をなるべく整理して講演をしていました。



大きな活動報告としては、今年の5月31日から6月2日に開催された第74回日本東洋医学会学術総会において、学会から依頼されて2件講師をしています。
ひとつは、ビギナーズセミナーでメンタル漢方についてを講演し、もう一つは、腹診実習セミナーで腹診実習の講師をしました。

また、昨年の東洋医学会学術総会では、コロナ後遺症について一般演題を出しています。

医師向けの講演は主に株式会社ツムラからの依頼で随時行っていましたので、これはまた別にアップしようと思います。



現代社会のストレス性病態に対して漢方治療は非常に有益な手段です。
西洋医学よりむしろ理論や薬理作用がフィットする面があります。

ストレスによる影響で心身不調を自覚しているならば、試す価値があると思いますよ。


2024年07月10日

双極症の監修資材

双極症の監修資材 こんにちは、楠木です。

本日は、大塚製薬の依頼で監修した医師向けのエビリファイ持続性注射剤(ALAI)パンフレットを紹介します。

2年前にブログを中断する前にアップした記事もALAIの講演会についてでしたね。


ALAIは2023年3月に改訂された日本うつ病学会の双極症ガイドラインにおいて、維持期治療の単剤治療に推奨されています。

当院で導入した方の手応えは良好で、何とか双極症を良くしたいという患者さんの期待に応えてくれることが多いです。

一方、まだ精神科医にも十分認知されておらず、患者さんに至っては1%ほどしか知らないという研究データがあります。

そのため、この治療については私が仁愛診療所で導入した患者さんのデータをまとめるだけでも社会的な意味があると思い、2023年11月に最新精神医学に論文を発表しました(内容は別記事にまとめます)。

その内容を含めた医師向け講演会を大塚製薬から多く引き受けていたところ、医師向け資材の監修を行うことになりました。

各ページごとに監修医のコメントを寄せています。
この治療の良さや必要性を伝えるために必要なコメントを考えたつもりです。
また、当院の臨床データも載っています。

今後、ALAIが適切に周知されることを期待します。



2024年07月03日

ブログ再開

こんにちは。
仁愛診療所院長の楠木です。


2022年4月から更新していなかった院長ブログを再開いたします。


再開理由はひとつお伝えしたいことがあるからです。

何かと言いますと、当院の睡眠外来が2023年3月で終了しており、楠木が担当する精神科・心療内科・漢方外来は今後どうなるのか?という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

その疑問にお答えしたくてブログを更新しました。

まだ詳細は伏せますが、端的にお伝えすると楠木による診療は継続いたします。
現在の患者さんも、これから仁愛診療所に初診でかかる方も心配いりません。

今後も、主治医を定めてきちんと治療に向き合いたい方のニーズにお応えできます。
安心して来院してください。



また、せっかくなのでのんびりブログを更新していきますね。

次回はブログ更新をしなくなった経緯や、その後の講演会の状況について触れたいと思います。

ちなみに医師向けの講演会はさらに増えていました。
ありがたいことに忙しくさせて頂いています。

仁愛診療所
院長 楠木


2022年04月09日

2022年3月26日 漢方講演会

皆さん、こんにちは。

本日は瀬戸旭長久手薬剤師会学術講演会についてです。

今回は漢方治療についてでした。

40名以上の薬剤師の先生方がご聴講くださいました。

熱心に聞いていただき光栄です。

仁愛診療所
院長 楠木


2022年03月26日

2022年3月19日 成人ADHD講演会 全国

2022年3月19日 成人ADHD講演会 全国 皆さん、こんにちは。

本日は3月19日にあった全国規模の成人ADHD講演会についてです。

座長は東京医科大学精神医学分野主任教授の井上猛先生、演者は福井大学医学部精神科教授の小坂先生と私という、大変光栄な機会を頂きました。

井上先生も小坂先生も、普段はひたすらご講演や研究業績から学ばせていただくばかりの大変著名な先生方です。

全体で2時間にわたる会でしたが、緊張から本当にあっという間に過ぎました。

小坂先生のご講演は、多動衝動の評価について分かりやすく、かつ奥深く教えてくださり、いつもながら大変貴重な時間となりました。

私の講演では、臨床的な薬の使い方や隠れた多動衝動についてをお伝えしています。

どうやら全国で1000人以上の医療関係者の方々が聴講くださり、大変ありがたく思います。

仁愛診療所
院長 楠木






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